2006年07月06日

「ヒトのオスは飼わないの?」

オススメです!.jpg

先週、ラジオで米原万里さんの対談のアンコール放送を聞きました。
米原万里さんと言うと、時々テレビで見かける、貫禄のある、
頭の良い、キレる、そして皮肉とユーモアを持ち合わせた、という
イメージがありました。
最初の頃は、ちょっと怖そうなイメージでしたが、
いつの間にか、この人の話は聞いておかなきゃ、と
思うようになっていました。
その米原さんが亡くなったと新聞で知ったのは一ヶ月ほど前。
癌だったことは聞いていましたが、その後、復帰されていたので、
米原さんは乗り越えられたのだな、と思っていました。
米原さんが去年の12月に出演されたというラジオ番組の
アンコール放送があり、幸運にも偶然聴く事が出来ました。
通訳のお仕事や、著作の話、チェコでの少女時代の話や、
ロシアの女性下着事情など、ばたばた動きながらも
面白く聴いていましたら、対談の最後の方になって、
米原さんが猫派である、という話になりました。
え!と思わず動くのを止めて、静かにラジオに聴き入りました。
なんと、猫4匹と犬2匹と暮らしている、とおっしゃっていました。
そして、「私は猫の言葉がわかるんです。犬は、大体わかります。
バウリンガルとか作った人がいるってことは、猫や犬の言葉が
わかる人っているんですよ。だから、私にはバウリンガルとか
ニャウリンガルは必要ないんです。」と言い切る米原さんに
なんだか、ものすごく嬉しくなってしまいました。
そんな米原さんが猫と犬との暮らしを書いたエッセイを
出版されていると番組で紹介され、これは買わずにいられないと、
早速、購入しました。
それがまた、タイトルを聞いて、思わず吹き出しました。

「ヒトのオスは飼わないの?」

読み始めると、もう本の中に引き込まれて、なかなか閉じたくなくなり、
また、半分を過ぎる頃になると、終わりが近づくのが残念な
気持ちになる本でした。
米原さんのクールなイメージがガラリと変わってしまうくらい、
猫と犬のことを本気で心配し、愛して、笑って、泣いて。
私も一緒に笑ったり泣いたりしながら読みました。
愛猫を亡くした喪失感から、もう二度と飼わないと思っていた猫を、
ある出会いから2匹の仔猫を飼い始め、その2匹を
不妊手術させる時の話や、猫語を操る全ロシア愛猫家協会会長さんの話、
情緒安定度120%の犬のゲンの話などなど、最初から最後まで
120%大満足の本でした。
ただ、もう米原さんがこの世にいないということが寂しいです。
こんなに愛情のある人は、早く召されてしまうのでしょうか?
だとしたら、私のような人間は、なかなか天には帰してもらえない
かもしれないな、と、ふと思いました。
米原さんは、いつまでも愛猫・愛犬を守りたかったでしょうに。
アンコール放送の後、アナウンサーの方が、米原さんの愛犬は
里親さんが見つかり、愛猫たちは毎日米原さんの妹さんに世話をされ、
夜になると米原さんを探すように鳴いている、とおっしゃっていました。
近いうちに愛猫たちも里親さんを探すことになるだろう、という話でした。
みんな、米原さんが安心できるように、最後まで幸せな猫生、犬生を
送ってほしいと心から願います。



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ニックネーム Sunny at 14:31| Comment(17) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする